秋田市のかなちゃん整体院ではオステオパシー整体に対応

• 2024年01月04日
• カテゴリー：未分類

秋田市東通(ひがしどおり)にある整体院のブログです。

フランス政府公認のオステオパシー学校であるスティルアカデミージャパンで、オステオパシーを学んでおります。(現在5年生です)

新年あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。

では当院でオステオパシー整体を受けていただいている方の症例報告をさせていただきたいと思います。

■ズシズシする慢性腰痛、便秘がち、足首の痛み/60代女性/専業主婦

■症状/お悩み

・数年前からずっと続いている慢性腰痛が最近ズシズシして痛い。

・腰はいつも左側が気になるけど、たまに右の場合もある。

・たくさん歩いたりすると左の腰が痛くなる。それと一緒に左の足首も痛くなりがち。

・数十年前からずっと便秘がちである。

■全身まるごとオステオパシー検査

・まず本人が痛くなるという左側の腰の場所を確認すると、左の仙腸関節でした。

・問診や触診で炎症を起こしているということもなかったので、痛みのある場所を施術して大丈夫というGOサインが出ました。

ちなみにオステオパシーではもし炎症を起こしている場合は、その日はその炎症を起こしている部分は施術しませんが、その周りの組織や構造に対しては施術できますので、まずはしっかりオステオパシー施術をしていいのかどうかの鑑別をさせていただいてから施術をしています。

・立位で全身のファシア(筋膜)の傾聴をすると、左の前方に強く引っ張られているような感じ。座位も同じ。

・仙腸関節の可動性チェックでは、左の仙腸関節がポジティブ。

・第12肋骨のチェックでは、左側がポジティブ。

・腰椎ー骨盤ー下肢のテストでは、左の腸骨前方。左の梨状筋と左の腰方形筋にテンション。左のくるぶしの動きが少ない。左の距骨後方。左の下腿骨間膜にテンション。左の股関節内旋機能障害

・腹部のテストでは、S状結腸下方外方機能障害。腸間膜根、回盲弁、小腸下垂、右のトルト筋膜などの機能障害

・上肢ー頚部内臓ー頭蓋のテストでは、左の顎舌骨筋、左の顎二腹筋にテンション。後頭下筋とくに左側にテンション。

■オステオパシー施術/まとめ

施術としては全体のファシア(筋膜)傾聴で左の骨盤の方に引っ張られていたのと、お腹全体のチェックでもとくに左のほうに強いテンションが感じられたため、まずは左のお腹の部分から施術のスタートしていきました。

まず最初に、S状結腸の外方下方機能障害を施術。それから回盲弁と右のトルト筋膜を施術をしたところ、まだ腸間膜根のテンションがあったため、腸間膜根を施術します。

そして小腸下垂のテクニックをしてから、お腹の部分を再チェックするとかなり可動性がよくなっていました。それと同時に左の梨状筋と左の腰方形筋の緊張もほとんどいい状態です。

最後に左のくるぶしと下腿骨間膜の施術をして終了となりました。下腿骨間膜の部分はかなりテンションがあったため少し時間がかかりましたが、けっこういい感じで緩みがでてきたなと感じました。歩いたときの足首はけっこう楽になっているんじゃないかと思います。

今回の女性のケースでは、まずは内臓の問題があり、それが長い間続いた結果として骨盤や股関節がバランスを崩してしまい、それに対してさらに筋肉が適応してしまっていたため筋肉の緊張があったのではないかと思います。

とくに問診で気になったのが、けっこう昔から便秘があったのと数十年前に盲腸(虫垂炎)の外科手術をしているということ。

この昔の外科手術により瘢痕化した組織が時間をかけてゆっくり問題を起こしている可能性もあります。オステオパシーではよくあるケースでスタンダードな考え方です。

なので盲腸周辺の組織や上行結腸に繋がっている筋膜、S状結腸を包んでいる膜の可動性が少なくなっている結果として、骨盤のバランスが崩れてしまっていたり便秘が起きやすくなっている可能性があるで、お身体のバランスが安定してくるまで1～2週間に1度はオステオパシーの施術を受けていいたくよう提案させていただきました。

それとセルフでもやっていただけるような小腸下垂に対するエクササイズをお伝えして、また次回は1週間後ということになりました。メルシーボークーだすー。